北京で16日に会談したロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席が共同声明で、東京電力福島第1原発の処理水を「核汚染水」と呼び、海洋放出に「深刻な懸念」を表明した。これに対し、林芳正官房長官は17日午前の記者会見で、「事実に反する言及を行ったことは大変遺憾だ」と述べ、両国の在日大使館に抗議したと明らかにした。
処理水の海洋放出を巡っては、昨年7月の国際原子力機関(IAEA)の包括報告書が「人や環境への影響は無視できる」と結論付けており、林氏は「中国やロシアに対しても、丁寧かつ透明性を持って説明していく」と述べた。【鈴木悟】
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