12月8日に任期満了を迎える栃木県知事選で、現職の福田富一知事(70)が、6選出馬に前向きな意向を周囲に伝えていたことがわかった。
昨年末には、「後進に道を空けるのも年長者の務め」として周囲に勇退する考えを伝えていた。
その後、3月末に後援会が出馬を要請。回答は保留し、在任期間や年齢、エネルギーを判断材料にする考えを示していた。
定例の記者会見では「想定したシナリオとは違う方向も周りから出てきた」(4月9日)と戸惑いつつも、「勇退を望む声と続投を望む声と、県民には多くの意見がある」(同25日)として、幅広い声に耳を傾け、5月下旬をめどに結論を出す考えを示していた。
知事は21日から6日間の日程で訪米。帰国後、本格調整が行われる見通しだ。6月末には知事の政治家40周年のパーティーが予定されている。
知事は県議や宇都宮市長を経て、2004年に初当選し現在5期目。6選となれば栃木県では初となる。
同知事選にはこれまで出馬表明した人はおらず、立憲民主党と共産党県委員会が8月末をめどに擁立を検討している。【有田浩子】
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