退任した静岡県の川勝平太 前知事が5月17日に県庁を訪れ、県議に対して退任挨拶を行いました。
自らの不適切な発言の責任を取って辞職した川勝平太 前知事は、当初、県議会6月定例会の初日に県議に対して挨拶をした上で職を辞する意向を示していましたが、退職届の提出を早めたため、5月10日午前0時に自動失職しています。
一方、これにより県議へ退任の挨拶をする機会がなかったことから、川勝前知事は5月17日に開かれた県議会臨時会に合わせて県庁を訪れ、謝意を伝えました。
この中で、川勝前知事はまず「私の初志・初心は『静岡県を日本の理想郷にする』というもので、その志は今も変わらない。後進に志の継承を願い、期待もしている」と述べると、「本県には豊かな自然風土と歴史文化の中で培われた“場の力”があり、特に本県の魅力である“文化力”を上げる具体策がある。最後にそれを数例挙げ、置き土産としたい」と切り出します。
そして、(1)国際大学「仮称・Mt. Fuji International University」の創設(2)中央日本のガストロノミー・ツーリズムの推進(3)中央日本各県が協力した広域圏“山の州”の実現(4)自然と一体となったライフスタイルの享受(5)ものづくりにおける国際的に通用する人材の継続的な育成(6)太平洋と日本海を高規格道路で結ぶとともに新幹線・リニアの域内の既存空港との連結の6例を掲げた上で、最高裁判所の誘致を提唱しました。
また、「すべての元は自然」とした上で「自然環境を大切にし、命の水を守るのは県民、なかんずく県民の代表たる者の使命」とも述べています。
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