共同通信社は18、19両日、川勝平太前知事の辞職に伴う静岡県知事選(26日投開票)について、電話調査を実施し、取材結果を加味して情勢を探った。いずれも無所属新人の元浜松市長鈴木康友氏(66)と、元副知事大村慎一氏(60)が競り合う展開となっている。大村氏が激しく追い上げている。

2割弱は投票先を決めておらず、情勢は変化する可能性がある。立憲民主党、国民民主党が鈴木氏、自民党が大村氏を推薦し、与野党対決の構図となっている。

支持政党別で見ると、立民支持と答えた人の7割、国民支持層の6割を鈴木氏が固めた。大村氏は自民支持層の6割をまとめたが、2割が鈴木氏に流れている。

公明党は自主投票で、大村氏が支持層の5割弱、鈴木氏が3割を取り込んでいる。「支持する政党はない」と答えた無党派層では、鈴木氏が4割、大村氏が3割から支持を得た。

地域別では、鈴木氏が市長を務めた浜松市など県西部でリード。大村氏は出身地の静岡市を含む県中部で優位に立っている。

共産党新人の党県委員長森大介氏(55)は広がりを欠く。諸派新人の政治団体代表横山正文氏(56)、ともに無所属新人の自営業村上猛氏(73)、会社社長浜中都己氏(62)は厳しい。

電話調査は、静岡県の有権者と答えた人を対象に実施。固定電話で732人、携帯電話で309人の有効回答を得た。〔共同〕

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