林官房長官は22日午前の記者会見で、中国の駐日大使が台湾との関係をめぐり「中国の分裂を企てれば、日本の民衆は火の中に引きずり込まれる」などと発言したことについて、「在京大使の発言として極めて不適切であると考えておりまして、直ちに厳重な抗議を行った」と述べた。

中国駐日大使の発言は台湾の頼清徳総統の就任式に多数の日本の国会議員が出席したことに抗議したもの。

林長官は、大使館に抗議したことを明らかにした上で「台湾海峡の平和と安定は、わが国の安全保障はもとより、国際社会全体の安定にとっても重要だ。我が国の従来からの一貫した立場は、台湾をめぐる問題が対話により平和的に解決されることを期待するというものだ」と述べた。

その上で「我が国として、こうした立場を中国側に首脳レベルを含めて、直接しっかりと伝えてきており、昨年11月の日中首脳会談および外相会談においても、岸田総理から習近平国家主席、上川大臣から王毅外交部長に対し、台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて強調した。引き続き米国をはじめとする同志国・同盟国と緊密に連携しながら、あらゆる機会を捉えて、中国側に強く求めていく」と強調した。

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