◆家庭教師などに「流れ込む」?
新制度では、行政監督の仕組みがある学校や保育園には犯歴確認を義務付ける。学習塾や放課後児童クラブなどは、任意の認定制の対象で、認定を受けた場合は同様の義務を負う。個人で習い事などを運営する事業主は、犯歴情報の管理に不安があるなどとして、確認の対象外とされた。「日本版DBS」創設法案が衆院で可決し、一礼する加藤鮎子こども政策相
22日の衆院特別委では、立憲民主党の大西健介氏が「フリーランスの家庭教師やベビーシッターは『支配性』『継続性』『閉鎖性』のいずれにおいてもリスクが高い。対象職種に就けなくなった人が流れ込むのは容易に想像がつく」と指摘した。◆「下着ドロなども対象に含めて」
加藤鮎子こども政策担当相は「純粋に個人で行っている形態を制度の対象とするのは困難」とした上で、マッチングサイトに登録したベビーシッターについては、仲介事業者を「認可外保育事業者」として認定し、対象に含める方向で検討していると明らかにした。 法案を巡っては、市民団体の代表らが21日、ストーカー規制法違反や下着窃盗を確認の対象に含めるよう、約3万2000人分の署名を加藤氏宛てに提出。加藤氏は22日の衆院特別委で「性的目的で行われたものだけを抜き出すのは難しい」と述べた。具体的な検討は法施行後に持ち越される。 付帯決議には、プライバシー保護の観点から雇用主による犯歴確認を不要とするために、就業者側が(犯歴がないことを)登録する仕組みを検討することも盛り込まれている。(坂田奈央) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。