岸田文雄首相(自民党総裁)は6日、熊本市を訪れ、派閥裏金事件を受けた「政治刷新車座対話」に出席した。後半国会の焦点となっている政治資金規正法改正を目指す方針を重ねて示した上で、「厳格な内容を実現することで、国民の信頼回復につなげたい」と表明した。
首相が刷新対話に参加したのは初めて。裏金事件について「大きな政治不信を招き、心からおわびする」と謝罪。「危機感を持って党再生に取り組まなければならない」と訴えた。
4日に決定した関係議員の処分に関しては「政治責任、道義的責任も考えなければならない」と説明した。
出席者からは「多くの国民の怒りは今、沸点に達している」「女性局や青年局の問題も噴出し、議員としての倫理観が欠如している」などと批判が相次いだ。
自民党「政治刷新車座対話」の冒頭であいさつする岸田文雄首相(中央奥)=6日午後、熊本市
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