衛星画像が捉えた大量の黄砂 16日夜以降に日本列島へ
15日午後の衛星画像をみると、中国東北部やボッ海あたりには茶色くなったエリアがあります。大気中に巻き上げられた黄砂とみられます。中国東北部では地上で黄砂を観測していて、視程(=水平方向の見通し)は2~5キロと濃い黄砂となっています。
14日の衛星画像では、低気圧が大量の黄砂を巻き上げて、低気圧に取り込まれている様子も確認できました。
気象庁が発表している黄砂飛来予想によると、日本列島には16日(火)夜以降、西日本から黄砂の飛来すると予想しています。その後は全国に広がり、19日(金)頃にかけて北日本から西日本の広いエリアで黄砂の影響を受ける可能性があるとしています。
黄砂が広がるエリアやタイミングなどの詳細は、3時間ごとの予想シミュレーションをご確認ください。
3時間ごとの黄砂飛来予測シミュレーション(4/18まで)
視程5キロ前後になると砂の付着や交通障害のおそれ
黄砂は視程が10キロを下回ってくると、風景がぼんやりとかすんでくるほか、5キロ未満となると車や洗濯物などの表面への砂の付着が目立ち始めるとされています。
黄砂は中国大陸の内陸部の砂漠地帯などで、土壌や鉱物の粒子が風によって巻き上げられたもので、中緯度付近を吹く上空の西風(偏西風)によって日本に飛んできたものです。
日本まで到達する黄砂の大きさは、直径4ミクロン(1ミリメートルの1000分の1)前後が多くなっています。
造岩鉱物や粘土鉱物が多く含まれていますが、土壌起源の粒子だけではないとみられるアンモニウムイオンや硫酸イオンなども検出されています。これは日本に飛んでくる途中で人為活動による大気汚染物質を取り込んでいる可能性も示唆されています。
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