「梅の日」は、室町時代の雨不足で飢饉にあえいでいたころ、後奈良天皇が「京都の鴨茂神社」に梅を献上しその後、大雨が降ったという故事に由来しています。

天文14年(1545年)4月17日のことで、現代のこよみでは6月6日にあたります。

梅が熟す頃に降る雨なので”梅雨”、梅雨という言葉は中国から伝わりましたが、それが初めて文献に登場するのは、藤原公任撰「和漢朗詠集(わかんろうえいしゅう)」で、NHKの大河ドラマでは、藤原公任役を町田啓太さんが演じています。

梅が売っていない

せっかく梅の季節なのですが、全国的に品薄で筆者がいる鹿児島では、店頭で見かけない事が多くなりました。

梅が売っていない

この冬は暖冬で、暖冬の年は梅の収穫量が減るようです。暖冬で梅の開花が早まりますが、受粉を促す”ミツバチ”が活動するには気温が低いため、結果、受粉しないで花が終わってしまうからだそうです。

他の理由は?

暖冬以外の不作の理由を、鹿児島と和歌山、全国とみていくと、筆者の住む鹿児島では、《3月上旬に遅霜》、全国の半分以上を出荷する和歌山では、《お彼岸の頃にひょう》、そして全国的には《カメムシの大量発生》による食害が考えられます。

八百屋さんに伺うと

鹿児島市武にある緒方商店専務・緒方博行さんによると、梅1kgあたり、去年は500円前後だったものが、ことしは1200円前後で、倍以上に高騰していて、九州産の入荷はほぼ終了し、このあとは本州産が入荷してくるが、量・質ともに前年を下回りそうだということです。

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