高知県内では午前中にかけて大気の状態が非常に不安定となり、各地で大雨となりました。田野町では突風と見られる被害が発生し、住宅の壁や屋根がはがれたり、ビニールハウスが倒壊したりしています。けが人はいません。

低気圧や梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、高知県内は午前中、大気の状態が非常に不安定となりました。

安芸市では、午前5時40分までの1時間に78ミリ、馬路村魚梁瀬では、午前6時7分までの1時間に63.5ミリの非常に激しい雨を観測しました。降り始めからの雨量は、馬路村魚梁瀬で193.5ミリ、室戸市佐喜浜で185ミリ、安芸市で160ミリなどとなっています。

一時、9市町村に発表された大雨警報は、全て解除されています。

(リポート 川見真宵アナウンサー)
「突風の被害があった田野町に来ています。家の屋根がはがれてしまっています。住んでいる人によりますと、ゴォーっという風の音がしたあと、バリバリと音がして屋根がはがれたということです」

田野町の北張地区では午前6時30分ごろまでに突風と見られる被害が発生しました。住宅4棟、倉庫2棟、さらに、集会所の壁や屋根がはがれたほか、ビニールハウス9棟が倒壊したということです。

(住民は)
「『ハウスがすごいことになっている』と電話がかかってきて、上がって来ると、うちのハウスがない。12アール倒壊したことになる。手が付けられない状態です」

高知地方気象台は、現地で被害状況などを調査しています。田野町によりますと、この被害によるけが人はいないということです。

交通機関にも影響が出ました。土佐くろしお鉄道の宿毛線と、ごめん・なはり線の一部区間では、始発から運転を見合わせていましたが、現在は再開しています。

高知地方気象台によりますと、大雨のピークは過ぎ、最新の発表では、線状降水帯発生の可能性についても触れていません。このあとは徐々に晴れ間が広がるということです。

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