気象庁によりますと、九州付近にのびる梅雨前線と前線上の低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、九州を中心に大気の状態が非常に不安定になっています。

鹿児島県には発達した雨雲がかかり続けていて、午前5時までの1時間には、県が肝付町に設置した雨量計で65ミリの非常に激しい雨を観測しました。

気象庁は午前5時18分に鹿児島県の大隅地方で、午前5時27分には大隅地方と薩摩地方で線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高まっているとして「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。

指宿市では午前5時までの24時間に降った雨の量が400ミリを超え、気象庁が統計を取り始めてから最も多くなっています。

また、これまでに降った雨で、鹿児島県では土砂災害の危険性が非常に高まり、「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

前線は引き続き22日にかけて日本の南に停滞し、低気圧が九州を通過して本州の南岸を東へ進む見込みで、九州南部では昼前にかけて局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。

22日朝までの24時間に降る雨の量は、九州南部の多いところで150ミリと予想されています。

気象庁は土砂災害や川の氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風に十分注意するよう呼びかけています。

大雨になっている地域では増水した川や山の斜面など危険な場所に近づかず、安全な場所で過ごすようにして下さい。

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