気象庁によりますと、九州から東海にのびる梅雨前線と前線上の低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、西日本と東日本を中心に大気の状態が非常に不安定になっています。

九州や四国、東海などに断続的に発達した雨雲がかかり、午前4時までの1時間に高知県香美市の繁藤で40ミリ、鹿児島県肝付町の内之浦で38.5ミリの激しい雨が降りました。

鹿児島県の指宿市や錦江町などでは今月20日の降り始めからの雨量が700ミリを超え、平年6月1か月分を上回る大雨となっています。

鹿児島県では土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

梅雨前線の影響で西日本と東日本では28日は非常に激しい雨が降り、29日は激しい雨が降って大雨となるおそれがあります。

29日朝までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで
▽東海、近畿で200ミリ、
▽九州南部で180ミリ、
▽四国、九州北部で150ミリ、
▽北陸で100ミリと予想されています。

気象庁は、特に福岡県、大分県、熊本県は28日午前中、線状降水帯が発生し、非常に激しい雨が降り続いて災害の危険度が急激に高まる可能性があるとしています。

気象庁は土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、川の増水、氾濫に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。

状況が急激に悪化するおそれがあります。

雨の降り方や自治体からの避難の情報に十分注意し、引き続き安全な場所で過ごすようにして下さい。

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