【毎日の天気がよく分かる⁉】天気予報独特の言葉

天気予報で聞く「未明」とか「昼過ぎ」とか「夕方」など時間帯を表す言葉たち。実はそれぞれはっきり「〇時から〇時まで」の区分が決まっているとご存知でしょうか。

言葉が示す時間帯を理解すると、毎日の天気予報がより深く理解できるようになるかもしれません。

「3時間ごと」に8種類 時間を表す言葉とは

朝、昼過ぎ、夕方など、普段の会話では何気なく使っていますが、気象用語では厳密に決まっています。「未明」は、『午前0時から午前3時頃まで』。誰が決めているかというと、気象庁が定義していています。

天気予報で使用される時間区分は3時間ごとに8つに分かれています。


【未明】・・・・0時頃から3時まで
【明け方】・・・3時頃から6時頃まで
【朝】・・・・・6時頃から9時頃まで    
【昼前】・・・・9時頃から12時頃まで
【昼過ぎ】・・・12時頃から15時頃まで
【夕方】・・・・15時頃から18時頃まで
【?】・・・18時頃から21時ごろまで
【夜遅く】・・・21時頃から24時頃まで            

18時頃から21時頃は何と言う?


クイズです。天気予報では18時頃から21時頃は何と言うでしょうか?
選択肢は3つ  ア)黄昏時   イ)宵のうち  ウ)夜のはじめごろ

2007年に変わった「答え」


答えはウ)「夜のはじめ頃」です。

気象庁HPを一部加工

これだけ広いと、雨雲が北上する途中、「南端の与論島ではすでに雨が降っていても、より北の島はまだ雨が降っていない」ということもあります。そこで、時間にある程度幅を持たせて「昼過ぎ」や「夜のはじめ頃」などと表現しているのです。

黄昏時について

クイズの選択肢に挙げた『黄昏(たそがれ)』とは「日没後の薄暗いとき」や「夕暮れ」のことです。

日が傾いて薄暗くなると人の顔が見分けにくいので、古語で「誰そ彼(たそかれ)」と発したのが由来です。

「誰そ彼」とは、今の言葉では「誰ですかあなたは」という意味合いで、薄暗い道で呼び止められ、「誰でしょう?」と聞き返した感じでしょうか?。

風情のある言葉ですが、「人生の黄昏時」とか、盛りを過ぎた意味もあるため天気予報にはそぐわないかもしれません。

新海誠監督の映画「君の名は。」(2016)では、この薄暗い時間帯を「片割れ時(かたわれどき)」という新しい言い回しで表現していました。

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