梅雨の時期でも、熱中症患者は増えると言われています。暑いといえば、気温をイメージしますが、気をつけないといけないのは、「湿度の高さ」なんだそうです。

RCCウェザーセンター 末川徹気象予報士
「午前11時です。手元の気温計は、30℃を超えています。特に湿気がまとわりつくようなジメジメした暑さです」

警報級の大雨から一転、晴れて気温が上がり、厳しい暑さが続いています。4日朝にかけて、広島市中区や大竹市などでは、ことし初の「熱帯夜」となりました。

広島市消防局管内で熱中症の疑いで搬送された人数は、2023年7月は、6月の3倍以上となる220人まで急増しました。また、2022年は、平均気温が一番高い8月よりも、7月の方が多い結果となっています。

広島大学病院 総合内科・総合診療科 宮森大輔診療講師
「7月は、気温や湿度の差が大きい。変化に慣れてない人たちが(熱中症に)なりやすい」

熱中症のリスクは、気温に加えて、湿度が大きく関係しています。

広島大学病院 総合内科・総合診療科 宮森大輔診療講師
「例えば32℃の場合、湿度が低ければ体感は問題ない。ただ、100%に近いと、かなり危険である」

湿度が高い梅雨のシーズン、体から汗が出にくく、熱のこもりやすい状態になります。こうした中、まずは、暑さに慣れることが大切だといいます。

暑さに慣れるためのトレーニングとは

もともとシャツは、襟付きのタイプと決められていましたが、熱中症予防などの観点からTシャツでも勤務できるようにしました。ズボンもチノパンなどが認められています。

店舗スタッフ(40代)
「動きやすくなった。暑さで薄着ができるのはすごく助かる」

アルゾ高陽深川店 西田敬佑店長
Q服装以外の対策は?
「冷房の設定をレジは低めに。休憩室に塩分チャージなどを置くなどサポート」「顧客と従業員の満足度をあげられたら」

室温が27℃でも湿度次第で警戒が必要

熱中症に特に注意したい世代は、まず肥満体型の人(BMI26以上)。脂肪に熱がたまりやすく、標準体型の人より、熱中症リスクが3~4倍高い研究結果も出ています。

高齢者や子どもも、汗をかきにくい世代です。このため、周りの家族が、体調の異変に気づくことも大切です。

もし熱中症になってしまったら、太い血管が集中している、首・脇の下・足の付け根を冷やして安静にすることをお勧めします。

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