秋田県内を襲った去年7月の記録的な大雨では、五城目町で水につかった車内で男性1人が亡くなったほか、秋田市で6109棟の住宅が、浸水などの被害を受けました。

さらに秋田市には、「大雨のあと体調を崩して亡くなった」という相談が5人の家族から寄せられ、市は災害関連死かどうかを審査する委員会で調査を続けていました。

市によりますと、委員会は3日付けで5人のうち2人について「災害関連死として認める」とする答申をまとめ、近く市長に報告することになったということです。

答申のうち1人は80代の男性で、医師の診断書などから「自宅の2階に避難したことでストレスや体への負担が重なり心肺機能の悪化を招くなど、災害による環境の変化と死亡との間に因果関係がある」とされています。

もう1人は70代の男性ですが、市は遺族の意向を理由に詳しい経緯を明らかにしていません。

また、残りの3人については引き続き審査を続けるとしています。

秋田市によりますと、答申がまとまった2人についていずれも災害関連死として認定する方向で調整を進めているということで、認定されれば、去年7月の記録的な大雨による災害関連死は秋田県内で初めてとなります。

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