沖縄付近で風速20m超 台風に発達する公算大きく?

 フィリピンの東で“台風のたまご”と呼ばれる熱帯低気圧が発生しました。24日(水)までの雨・風シミュレーション画像を見ると、今後北上し、来週半ば頃には沖縄付近に進むと予想されています。その後24日以降に東シナ海を北上する可能性もあります。
 もうひとつフィリピンの西にも熱帯低気圧がありますが、こちらは24時間以内に台風に発達し大陸に向かう予想です。

発達しながら東シナ海を北上する可能性 離れた関東や九州も雨に

 フィリピンの東の熱帯低気圧は北上するとみられ、雨・風シミュレーションでは、24日(水)に中心付近の風速が20m以上を示す紫色になっています。台風の基準は“最大風速(10分間平均)がおよそ17 m以上”なので、シミュレーションの風速では、この熱帯低気圧は台風となる公算が大きいということになります。24日午後9時には沖縄・石垣島の南に進む予想です。
 海水温が高いため、東シナ海を北上する場合、沖縄付近を通過してからもさらに発達するおそれがあります。

 南から暖かく湿った空気が流れ込んで、24日は台風の本体から離れた関東や九州でも雨雲が予想されています。
 もし台風に発達した場合は、日本へ影響を及ぼす可能性があります。

(※シミュレーション予想には実際の進路とずれる場合があります。)

進路は太平洋高気圧に左右される 24日以降北上か

 台風や熱帯低気圧の進路は、上空の気圧配置などによって決まります。台風は「太平洋高気圧」に比べて規模が小さいため、「太平洋高気圧」の影響を受けて、進行方向が変わります。23日(火)は「太平洋高気圧」が西に張り出すため、台風は北上できず、西に進むしかありません。

気象庁の見解は?

気象庁も「23日(火)ごろから26日(金)ごろは、熱帯じょう乱(熱帯低気圧や台風)が東シナ海を北上する可能性がある。」としています。

気象庁は、「熱帯じょう乱が東シナ海を北上する予想が明瞭となった」としていますが、「発達の程度や速度はシミュレーションにより差が大きい」ともしています。予想位置は今後変わる可能性があり、気象庁が発表する情報に注意してください。

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