24日の正午前から埼玉県内で相次いだ突風の被害について、熊谷地方気象台は機動調査班を派遣して、24日と25日の2日間、現地調査を行いました。
その結果、
▽突風発生時に活発な積乱雲が通過中だったことや
▽漏斗雲など、竜巻の発生を思わせる情報がなかったこと
さらに、
▽激しい風が長時間で、被害は面的に分布していたことなどから
竜巻ではなく、下降気流によって引き起こされる「ダウンバースト」か「ガストフロント」の可能性が高いと判断しました。
▽「ダウンバースト」は、積乱雲から吹き降ろす気流が地面に衝突したあと、水平に吹く現象で
▽「ガストフロント」は、冷たい空気の塊が地表を広範囲に進む可能性が高いと発表しました。
被害は、南西部の越生町から南東部の草加市にかけて、東西50キロ程度の範囲に広がっていて、「県内では、過去例をみないほど広い範囲で被害が出た」としています。
この突風の風速は、およそ40メートルと推定され、竜巻や突風の強さを評価する基準で、6段階のうち、強い方から数えて5番目の「JEF1」にあたるということです。
一方、東京管区気象台は、この直後の午後0時半ごろ、東京の武蔵村山市、小金井市、府中市でも突風被害があり、埼玉での被害と同様に「ダウンバーストか、ガストフロントの可能性が高い」と発表しました。
この突風の風速は、およそ30メートルと推定されるとしています。
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