金沢市に隣接する津幡町では、地震の影響で中山間地域を中心におよそ40戸で浄化槽が壊れ、トイレが使えなくなっています。
このうち浅谷地区では、11戸で浄化槽が地面から浮き上がったり、ポンプが故障したりする被害が相次ぎました。
発生から3か月余りが過ぎた今も、一部の住民は歩いて近所の集会所まで行き、トイレを使う生活を余儀なくされているということです。
この地区に妻と2人で暮らす岡嶋進さん(76)は「寒い時期は外に出るのがつらく、夜は懐中電灯を持って行かなければならないのでとても困っています」と話していました。
浄化槽の修理をめぐっては、奥能登地域などでは全額が公費で賄われることになった一方で、ほかの自治体では補助率は全体の4割となっています。
町では、住民の負担を減らして修理を支援するため、費用への補助率を全体の7割に引き上げる方針で、必要な経費を補正予算案に計上することにしています。
岡嶋さんは「費用がいくらかかるか分からない中で、補助が増えることで少しでも負担が軽くなるのはありがたいです」と話していました。
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