北アルプス立山連峰で「彩雲」という珍しい雲が見られました。2日午前11時ごろ、標高2831メートルの浄土山に “七色に彩られた雲” が出現…。地元ナチュラリストによりますと、この雲が出るのは “吉兆のサイン” ということで「虹を見るより珍しい」と話題になっています。
2日の富山県は朝から各地で30℃を超える厳しい暑さとなっています。そんな中、立山室堂周辺では、日中の気温は17℃と風が涼しく感じられました。
午前11時ごろ、標高2831メートルの浄土山の山頂付近に「彩雲」という珍しい現象がみられました。
季節や場所に関係なく条件が揃えば出現…
日本気象協会によりますと「彩雲」は、太陽の近くにかかった雲が赤、黄、緑などの色に分かれて虹色に見える現象で、太陽の光が雲の粒を回り込んで進むことによって発生します。
光の回り込み方は雲の粒の大きさにより異なるため、雲の粒の大きさによって雲の色が違って見えます。
ナチュラリストも「虹をみるより珍しい」
また、彩雲は、別名「慶雲」「景雲」「瑞雲」「紫雲」とも呼ばれます。鎌倉末期の「阿弥陀二十五菩薩来迎図」という仏画がありますが、阿弥陀様を中心にして、大勢の菩薩が雲に乗って降りてくる様子が描かれています。
この雲が「紫雲」で「亡くなった人を極楽浄土へ迎えるため、仏様が乗ってくる」といわれています。 こうした言い伝えもあり「紫雲」は昔から良いことが起きる前ぶれの一つと言われています。
立山のナチュラリストも、“極楽浄土の山”にこの雲が出ると吉兆のサインだということで、虹を見るより珍しいということです。
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