先週の大雨では、48時間に降った雨の量が新庄市で402.5ミリに達し平年の7月1か月分の1.8倍に及ぶなど、各地で気象庁が統計を取り始めてから最も多くなり、県内を流れる最上川や支流の鮭川などが氾濫しました。

気象災害が専門の山口大学の山本晴彦名誉教授は、気象庁や国土交通省など山形県内に設置されたおよそ200の雨量計のデータを分析しました。

その結果、川の氾濫が相次いだ最上川中流周辺の観測点では、48時間に降った雨の量が200ミリから300ミリ以上と記録的な大雨となっていたほか、最上川から北側に離れた支流の上流域では、さらに多い48時間に500ミリ以上の雨を複数の地点で観測していました。

山本名誉教授は最上川では流域で広く大雨となって水位が上昇したことに加え、急しゅんな山地を流れる支流の鮭川やその支流の上流域でさらに多くの雨が降ったため、大量の水が短時間のうちに川に流れ込んで氾濫につながったのではないかとみています。

山本名誉教授は川から離れた地域で降った雨が時間差で川に流れ込んで洪水につながることがあると指摘し「最上川のような本流だけでなく支流にも注意を払い、自分が住む地域の水位をしっかり把握する必要がある」と話しています。

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