仙台管区気象台によりますと、岩手山では今月2日から5日午前10時までに「火山性微動」が3回観測されました。

「火山性微動」は地下のマグマや火山ガスなどが動く際に発生すると考えられていて、気象台によりますと、岩手山で短い期間に複数回観測されるのは珍しいということです。

また、岩手山に連なる黒倉山付近では、ことし5月ごろから、発表基準には満たない微少な火山性地震が増加しているということです。

ただ、それ以外の状態の変化は見られないということで、気象台は噴火警戒レベルについては「活火山であることに留意」を示すレベル1を継続するとしています。

そのうえで今後、さらに火山性微動の頻度が高まる場合は、噴火警戒レベルの引き上げも検討するとしています。

仙台管区気象台の地震火山課は「今回の微動はすぐに火山活動の大きな変化に結び付くものではないと考えている。危険箇所に立ち入らないなど、ふだんどおりの対応をお願いしたい」としています。

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