輪島市の特別養護老人ホーム「輪島荘」は、ことし1月の能登半島地震で建物が被害を受けたほか、断水も起きたことなどから入所していた70代以上の29人全員がほかの施設に避難しました。

復旧工事が進められた結果、食事や入浴の介助などができる環境が整ったことから、およそ7か月ぶりに利用者の受け入れを再開しました。

金沢市の施設に避難していた83歳の女性が到着すると、玄関付近で出迎えたスタッフが「おかえりなさい」と声をかけ、女性も笑顔であいさつしていました。

女性は、「慣れない場所での避難生活はつらかったですが輪島の海を見た時にやっぱりここがいちばん、戻って来られてよかったと思いました」と話しています。

輪島荘には今月中にほかにも8人が入所する予定ですが、家族が地元から離れた地域に避難しているため、施設に戻ることが難しいケースもあるということです。

ケアマネージャーの徳田美由紀さんは、「利用者の方と再会できる日がようやく来たと感激しています。いつかすべての利用者が施設に戻って安心して暮らせる日が来てほしいです」と話していました。

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