米津龍一気象予報士:

昨夜、県内は大規模な大雨となりましたが、この要因と、
そのような雷雨が起こった場合の対応について説明します。

まず、そもそも今週は変わりやすい天気が続いています。

これはなぜかというと、太平洋高気圧に覆われていなくてその分、暖かく湿った空気が流れ込みやすい環境が続いているんです。

このため、午後は変わりやすい天気となっていて、非常に激しい雨が局地的に降っている状況です。
普段夕立というのは、夕方頃に起こるイメージがあると思いますが、きのうの雨に関しては夜起こったんですね。

それがなぜかというと、まずきのうは夕方頃に雨が降らなかったので、夜も気温が高い状況が続きました。そのため北杜市の八ヶ岳周辺で雷雲が発生したんです。

この雷雲が発生した後に、北からの風と南からの風がぶつかって、さらに上昇気流ができまして甲府盆地に雨を降らしました。

この風が通常強ければそのまま流されていくんですが、きのうは上空の風が弱かったので、雨雲が次々と発生して、長時間甲府盆地でも雨が降り、大雨となったんです。

このような急な雷雨への対応はどうすれば良いかをお話します。

まずは事前にハザードマップの確認をするようにしてください。自分が居る場所が危険なのかどうかをこういう雷雨が起こる前に確認することが重要です。

もし自分が居る場所が危険だとわかった場合は、実際災害が起こりそうな場合のときに、「キキクル」というサイトがあります。これは気象庁のサイトですが、UTY NEWS DIGというアプリがありまして、こちらのQRコードからダウンロードしていただきますと、キキクルの画面を見ることができます。

さらに、きのうもそうだったんですが、夜間の大雨というのは、避難所へ行くことが危険な場合があります。そのような場合には、2階以上の高いところへ避難する「垂直避難」という手段がありますのでそこで、避難をするという選択肢も考えてください。

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