台風5号は強い勢力へ 進路予想は西寄りに変化 東北を直撃か

台風5号は、9日9時には日本の東の北緯30度50分、東経146度00分にあって、1時間におよそ20キロの速さで北北東へ進んでいます。
中心の気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで中心から半径55キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
また、中心の東側460キロ以内と西側220キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。

台風5号は、日本の東を北上し12日から13日頃にかけて北日本に接近し、大荒れの天気となり、海上では大しけとなるおそれがあります。

[波の予想]
10日に予想される波の高さ
  東北地方、関東甲信地方  4メートル うねりを伴う
  北海道地方        3メートル うねりを伴う
11日に予想される波の高さ
  東北地方         5メートル うねりを伴う
  北海道地方、関東甲信地方 4メートル うねりを伴う

[風の予想]
10日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  北海道地方、東北地方、関東甲信地方 15メートル (25メートル)
11日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  東北地方  18メートル (30メートル)
  北海道地方 15メートル (25メートル)

[防災事項]
 台風第5号は、12日から13日頃にかけて北日本に接近し、大荒れの天気となるおそれがあります。暴風や高波に警戒してください。

台風はこれまでの予想では、日本の東海上を北上していく予想でしたが、北上しながら次第に西寄りへと進んで、北日本へ接近する予想へと変わってきています。また、これまでの予想よりもう少し発達する予想で、一時、強い勢力になるとみられています。

台風進路予想で使う予報モデルとは別の気象庁のモデルですが、雨・風シミュレーションを見ると、来週前半に北日本へと接近する可能性があります。

【詳しく見る】12日までの雨・風シミュレーション

では、海外の予報機関の進路予想も比較してみましょう。

アメリカ海軍の進路予想 次第に進路は西よりに 東北方面へ

アメリカ海軍の9日3時発表の進路予想では、大まかな傾向は気象庁と同じような予想となっていて、北上しながら次第に西寄りへと進む見込みです。東北方面にかなり接近・上陸する可能性があります。

発達ピーク時の最大風速の予想はきのう(8日)までよりもう少し大きくなっていて、これまでより発達する予想です。

ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)

アメリカ海洋大気庁の予想 東北から東日本方面へ向かうデータが多数

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

まだ予報のブレ幅大きい段階ですが、気象庁と欧米予報機関の進路予想の傾向が、北日本へと接近する可能性でそろってきています。発達のピーク時の勢力もきのうまでよりやや強くなる予想です。週明けは北日本を中心に雨や風・波が強まり大荒れとなるおそれがあります。今後も最新の台風情報に注意してください。

※正式な台風に関する予報については気象庁が発表する情報を確認してください。

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