地震や津波のメカニズムに詳しい建築研究所国際地震工学センターの藤井雄士郎センター長と東京大学地震研究所の佐竹健治名誉教授は、気象庁の津波の波形データなどをもとに、断層がどのように動いて津波が起きたかシミュレーションしました。
その結果、地震に伴って海底が最大で20センチほど隆起し、押し上げられた海水が四方に広がったことで、津波が起きたとみられることが分かりました。
このうち震源に近い宮崎県日南市油津では、
▽地震からおよそ20分で高さ20センチほどの第1波が到達し、
▽その20分後には45センチほどの津波が押し寄せたとみられます。
また、高知県土佐清水市でも
▽地震からおよそ40分で高さ10センチほどの第1波が到達し
▽そのおよそ20分後には30センチほどの津波が押し寄せたとみられ
いずれも実際に観測したデータと同じような結果が得られたということです。
藤井センター長は、宮崎県や高知県では周辺の海岸に反射して波が重なるなどしたことで、第1波より後続の波が高くなったのではないかと指摘しています。
そのうえで「第2波や第3波など後続の波のほうが大きな津波になることに十分注意してほしい」と話しています。
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