JRによりますと、東海道新幹線は旅行や帰省などで東京方面に向かう「上り」の列車の混雑が12日、ピークをむかえ、JR名古屋駅でも朝から家族連れなどが行き交う姿が見られました。

お盆の期間中、全席指定となっている「のぞみ」は午前・午後ともにほぼ満席になりました。

「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表された中でのお盆休みとなり、地震を心配する声も聞かれました。

広島から愛知の実家に向かう男性は、「南海トラフで実家がいちばん影響を受けやすいところにあるので両親が心配です」と話していました。

川崎市から名古屋市に子どもを連れて帰省していた女性は「暑かったので、プールで遊んだりスイカを食べたりしてゆっくり過ごしました。南海トラフ地震は以前から来ると言われてましたけど、怖いですね。子どもがいるので地震の備えをちゃんとしようと思いました」と話していました。

また、東北地方に向かう人からは台風5号の影響を心配する声も聞かれました。

青森県八戸市に行く男性は「急に台風の速度が遅くなってタイミングを外されたような感じです。まずいかなと思っていますけど、今のところは列車に遅れはないみたいなので、このまま行きます」と話していました。

3連休最終日でJR新大阪駅は混雑

3連休の最終日の12日、JR新大阪駅は午前中から連休をふるさとや行楽地で過ごした家族連れのほか、これから帰省する人や、旅行で大阪を訪れた人などで混雑しています。

山口県から旅行で大阪を訪れたという50代の会社員の男性は「きょうは吉本新喜劇を見たり、買い物やおいしい食事を楽しんだりして過ごしたいと思います」と話していました。

乗客の中には、今月8日に「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されたことを受けて、防災情報を確認しながら連休を過ごしたという人もいました。

連休を大阪で過ごし、12日、東京に帰るという20代の男性は「地震がいつ起きるか分からないという不安があったので、スマートフォンで防災情報を気にしながら友人と大阪のグルメを楽しみました」と話していました。

また、熊本県から大阪に帰省した19歳の専門学校生は「熊本県でも地震があったので、大阪でもまた揺れないか不安です。避難経路などを事前に確認しておきたいと思います」と話していました。

JRによりますと、Uターンラッシュは12日から本格化し、今週末にかけて混雑が続く見通しだということです。

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