南海トラフ地震の臨時情報を受けて、和歌山県白浜町は今月9日から町内にある4か所すべての海水浴場を閉鎖していましたが、その後、高台への避難経路の確認が進み、速やかな避難が可能になったなどとして、15日午前9時から再開しました。
このうち関西有数の人気を誇る「白良浜海水浴場」には、およそ1週間ぶりに海水浴客が戻り、テントを並べて白浜の海を楽しんでいました。
町は再開にあたり、高台までの避難経路を示した案内板を砂浜に設置したり、避難場所を示したチラシを配ったりする対応を取りました。
また、海水浴場のライフセーバーが、津波に関する情報が発表されたときは、赤と白の「津波フラッグ」が避難の合図となることをアナウンスで伝えていました。
東京都から訪れた30代の男性は「避難経路などを調べたうえで来ることにしました。地震の時はすぐに避難できるように注意しながら楽しみたい」と話していました。
白浜町の大江康弘町長は「臨時情報という誰もが初めての経験を教訓に、より安全で安心して楽しめる観光地にしていきたい」と話していました。
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