米津龍一気象予報士:

まず台風7号のポイントをご覧ください。

一つ目は、今夜から雨が降りますが、ピークとなりそうなのが、あすの朝から昼過ぎとなります。局地的には滝のような雨が降る恐れがあります。
二つ目、これ雨の中心というのが東部ということになりそうなんです。大雨に警戒で線状降水帯発生のおそれがあります。これが発生すると、災害の危険度が一気に高まります。
三つ目は、中西部に関しては雨の量はそこまで多くはならない見通しですが、午後からは北よりの風が強まる見通しです。

では台風の進路予想図から見ていきます。

日本の南にある台風7号ですが、進路を北寄りに進めた後、北東方向へと進む予想となっています。

ですから、関東への上陸のおそれはありませんが、きのうの予想と比べて、勢力がさらに強まって非常に強い勢力となっているんです。

ですから、それだけ雨も降らせるパワーもありますし風も強まる恐れが出てきているので、山梨からは離れていても、特に台風に近い東部・富士五湖を中心に雨の量が多くなる恐れがあります。

地域ごとの雨の降り方をみていきます。雨雲の予想です。

あすの午前0時からです。この時間は東部・富士五湖の一部で雨雲がかかっている予想ですが、だんだんこの雨の範囲が広がってきまして、強まるのが午前9時ごろから。局地的にはバケツをひっくり返したような雨、または滝のような雨となります。これが降ると、道路が冠水するおそれがありますので、アンダーパスなど低い土地には侵入しないようにしてください。

夜になってくるとだんだん雨は収まってくると見ています。

予想される降水量を見ていきます。

多いところが東部で250mmとなっています。大月の8月に降る1ヶ月分の平年の降水量が約180mmなんです。ですから、たった1日で1.4倍近くの雨が一気に降る恐れがあるということになります。
峡東、富士五湖で200mm、中北で150mm、峡南100mmとなっていまして、さらにあすの午後6時からあさっての午後6時にかけては50mmほどの雨が降るということで、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意警戒が必要となります。

具体的な注意点です。

まず土砂災害です。今回線状降水帯が発生するおそれがありますから、山や崖の近くにお住まいの皆さんは、なるべく早めの避難も検討するようにしてください。
最新の情報を確認するために、雨雲レーダーや気象庁のサイトに「キキクル」というものがあります。
これは災害の危険度をリアルタイムで確認することができまして、気象庁のホームページからも見られますが、UTY NEWS DIGのアプリからも確認することができます。
さらに、大雨や強風によって停電する恐れもありますので、モバイルバッテリーの充電や懐中電灯の準備、まだ暑さが厳しいので、保冷剤やペットボトルを今のうちに凍らせておくなど、暑さ対策も忘れずにお願いします。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。