米津龍一気象予報士:

まず台風の現在の状況を見ていきます。

千葉県の銚子市の南東約170kmのところに位置していまして、今後進路を北北東に進む予想となっています。

ただ時速15kmと遅いんです。このあと進路を北東方向に進めていきますから、ここから警報クラスの大雨になることはないかと思います。ただ、このスピードが遅いというのが実は週末に影響しそうです。

週末のお天気ポイントはこちら。

猛暑と天気の急変に要注意です。

詳しく説明していきます。まずこの台風というのは、そもそも暖かく湿った空気を持っています。あす土曜日は本州からそこまで離れない形です。

まず台風が離れるということで晴れ間が期待できそうです。

これによって気温が上昇することになりますが、暖かく湿った空気を持っているので、

午後は所々で雨雲が湧いて、雷を伴って激しい雨が降る恐れがあります。

日曜日になりますと今度は台風が離れていきます。

そうなると「晴れてめでたしめでたし」と思いきや、今度は日本の南にある太平洋高気圧から暖かく湿った空気がどんどん流れ込んできます。

日曜日も天気急変のおそれがあるということで、午後は激しい雨や落雷に要注意となります。

土曜日と日曜日でどちらが天気急変の可能性が高いのかを見ていきます。

あす土曜日の雷が鳴りやすい確率=発雷確率を見てください。

この部分は30%以上で雷が鳴りやすいということで、あさって日曜日の夕方はその確率が上がるんです。

50%以上ですから、どちらかというと日曜日の方が広範囲で天気が変わりやすいと見ていますので、山や川のレジャーを計画されている方は、天気の急変にくれぐれもお気をつけください。

そして、暑さがどうなるか見ていきます。代表して6地点のあすあさっての予想最高気温と熱中症の危険度を表しています。

あす土曜日は甲府、勝沼、南部で体温を超える暑さの38℃予想。体温を超える暑さというのは、何が危険なのかというと、汗がなかなか乾きにくいのでこもりやすいんです。大月も37℃予想できょうと比べて10℃も高くなる予想です。

あさって日曜日はあすとほとんど気温が変わらないということで、熱中症一番上の危険レベルとなりますから喉が渇く前にこまめに水分や塩分の補給をお願いします。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。