沖縄付近で熱帯低気圧発生へ 台風になる可能性は?

非常に強い勢力で台風7号は関東地方のすぐ東の海上を進んでいきましたが、8月前半は5、6、7、8号と立て続けに台風が発生しました。このあとも台風が次々と発生する可能性はあるのでしょうか。

現在、衛星画像を見ると、先島諸島付近にややまとまった雲域がありますが、気象庁の地上天気図では低気圧を解析しています。

この低気圧について気象庁は17日午前9時には熱帯低気圧になるとしています。

気象庁は24時間以内に台風へと発生する可能性がある熱帯低気圧については5日先までの進路予想を発表しますが、進路予想が発表される可能性はあるのでしょうか。

海外予報機関の予想データについて参考に見ていきましょう。

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。

JTWCでは、監視対象の雲域が定めた基準以上に発達すると予想される場合に、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けした形で情報を発表しますが、16日午後の時点では、日本周辺の海域における雲域では監視対象となる情報は出していません。すぐに警戒すべきような熱帯低気圧の発生を予想していないようです。

【画像で確認】来週前半にかけて 気象庁GSMモデルの雨・風シミュレーション

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報 東シナ海を北上か

台風や熱帯低気圧の進路予報する手法の一つとして「アンサンブル予報」というものがあります。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

一方、アメリカ海洋大気庁では沖縄の東の海上にある雲域についての予想データも公表しています。こちらも特に発達させることはなく日本の南の海上を東へと進む結果が多くなっています。

【画像で確認】来週前半にかけて 気象庁GSMモデルの雨・風シミュレーション

8月前半に台風を連続発生させた「モンスーンジャイア」 後半はどうなる? 

ことしは台風の発生が平年に比べて少ない状況が続いていましたが、8月8日以降、4つの台風が立て続けに発生しました。

台風5号(8日午前3時)
台風6号(11日午後6時)
台風7号(13日午前3時)
台風8号(13日午後3時)

風速8m/s以上の低気圧が近づく可能性を示すデータをみると、東シナ海や日本の南の海上では確率が高めとなっています。

一方で、風速17m/s以上の熱帯低気圧が近づく可能性についての確率は、それほど高くはなっていません。

ただ、日本近海の海水温は非常に高いので、台風や熱帯低気圧が発生しやすい場となれば発達しやすい状況となっています。今後も最新の気象情報をご確認ください。

【画像で確認】来週前半にかけて 気象庁GSMモデルの雨・風シミュレーション

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