きょう22日午前3時、マリアナ諸島の熱帯低気圧が台風10号になりました。今後は南の海上を発達しながら北上し、週明けには西日本から東日本に「強い」勢力で接近・上陸する恐れがあります。

気象庁によりますと22日午前3時、マリアナ諸島の熱帯低気圧が発達し台風10号になりました。台風はゆっくりした速さで西北西へ進んでいます。中心の気圧は1002ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで中心の東側220キロ以内と西側165キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。

台風の中心は、24時間後の23日午前3時には、マリアナ諸島の半径105キロの円内に達する見込みです。中心の気圧は1000ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルが予想されます。

48時間後の24日午前3時には、マリアナ諸島の半径185キロの円内に達する見込みです。中心の気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルが予想されます。

72時間後の25日午前3時には、小笠原近海の半径260キロの円内に達する見込みです。中心の気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルが予想されます。予報円の中心から半径310キロ以内では風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。

なお、台風の中心が予報円に入る確率は70%です。

台風進路図 気象庁HPより

「サンサン」は少女の名前に由来

日本気象協会tenki.jpによりますと台風10号の名前「サンサン」は、香港が用意したもので「少女の名前」に由来しています。台風の名前は、「台風委員会」(日本含む14カ国等が加盟)で各加盟国などの提案した名前が、あらかじめ140用意されていて、発生順につけられます。

準備された140を繰り返して使用(140番目の次は1番目に戻る)されます。

平年より “海面水温が高い” コース北上か…

次の図は、日本周辺の20日午前11時の海面水温(右)と平年比(左)です

今月大きな影響を及ぼした台風7号のルートにあたっていた関東の南海上は少し海水温が下がり、平年並みか平年よりやや低くなりました。しかし西日本の南海上や日本海、北日本周辺では平年に比べて海面水温の高い状態が続いています。

このため、仮に台風や熱帯低気圧が海面水温の高い領域を通ると、より発達し、大雨や暴風をもたらす可能性も高まります。

台風9号から変わった低気圧の影響や台風10号が本州に接近する可能性、さらには前線が停滞する影響で来週にかけて雨量が多くなる恐れもあります。最新の気象情報を確認しながら、早めの対策をとることが重要です。

台風接近までの雨風シミュレーション

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