22日午前3時、日本のはるか南のマリアナ諸島付近で、熱帯低気圧が台風10号(サンサン)となりました。8月に入り6個目の台風発生です。台風はアジア各国があらかじめ用意した固有名が順番につけられることになっていて、「サンサン」は香港が提案した「少女の名前」です。

台風10号はこのあと発達しながら北寄りに進み、24日(土)からは暴風域を伴うようになり、27日(火)午前9時には中心気圧970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速35メートルの強い勢力で日本の南海上まで近づいてくる予想です。

先日、台風7号が北上した関東の南東海上では海水がかき混ぜられたため海面水温が平年よりやや低くなっていますが、台風10号が北上するエリアは海面水温が平年より高く30度前後あり、台風を発達させやすくすることが考えられます。

海面水温の平年差(20日現在 気象庁HPより)
海面水温(20日現在 気象庁HPより)

予報円の中心線を延長すると近畿や四国のあたりを指向していて、あまり勢力を落とさないまま上陸することも予想されます。気象庁は、台風の動向によっては、26日(月)から27日(火)頃は東日本から西日本で警報級の大雨・高潮・暴風・大しけとなるおそれがあるとしていて、今後の情報に注意が必要です。宮城県に関しては台風10号の影響がどの程度出るかはまだ不透明ですが、進路や勢力によっては28日(水)頃に雨や風が強まるかもしれません。

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