現地で調査を行ったのは徳島大学で地盤工学を研究している蒋景彩 教授で、20日から21日にかけて被害の状況を調べました。
このうち、震度6弱を観測した愛媛県愛南町の外泊地区では住宅の周りに築かれている石垣が崩れた状況を確認しました。
また、震度5強の揺れを観測した愛媛県宇和島市では、アーケードの天井や外壁が落下するなどの被害が出た商店街を訪れ、店員に話を聞きながら被害の様子を撮影していました。
蒋教授によりますと、今回の地震では埋め立て地などを中心に建物の被害が目立ち、屋根から瓦が落ちたり、外壁が剥がれたりしたほか、外観に変化がなくても建物内の壁にひびが入っている住宅もあったということです。
蒋教授は「今回は幸いにも比較的被害は少なかったが、次の地震でも大丈夫とは限らない。これを機会に南海トラフ巨大地震に備え、耐震化や家具の固定、防災教育といった対策を改めて見直すべきだ」と話していました。
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