気象庁によりますと、太平洋高気圧の縁をまわって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、東海を中心に大気の状態が非常に不安定になっています。

23日午前2時半までの1時間には▽静岡県が静岡市駿河区に設置した雨量計で101ミリ、▽静岡市清水で92ミリの猛烈な雨を観測しました。

静岡市清水では、23日午前5時までの24時間に降った雨の量が平年の8月1か月分を(196.2ミリ)大きく上回る317ミリに達し、8月としては気象庁が統計を取り始めてから最も多くなりました。

また、愛知県一宮市では23日午前4時半までの1時間に63ミリの非常に激しい雨が降りました。

これまでに降った雨で静岡県では土砂災害の危険性が非常に高まっているとして「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

23日は広い範囲で大気の状態が非常に不安定になり、東海では24日にかけて大気の不安定な状態が続く見込みです。

また、北日本では前線を伴った低気圧が通過する影響で24日にかけて局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。

24日朝までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで▽東海で150ミリ、▽北海道と東北で120ミリと予想されています。

気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒するとともに落雷や竜巻などの激しい突風、それに、ひょうにも注意するよう呼びかけています。

一方、日本の南の海上にある台風10号は暴風域を伴って25日、小笠原近海に達したあとも北上する見込みです。

予報にはまだ幅がありますが、強い勢力で来週、東日本や西日本に近づくおそれがあり今後の情報に注意してください。

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