気象庁によりますと、日本海から北海道付近にのびる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、北日本では大気の状態が非常に不安定になり、岩手県では局地的に雨雲が発達しています。

▽盛岡市北部付近では、午後7時10分までの1時間に、
▽盛岡市南部付近では午後7時20分までの1時間にいずれもレーダーによる解析でおよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表しました。

その後も発達した雨雲がかかり続け、気象庁は午後7時57分、岩手県内陸で線状降水帯が発生し、非常に激しい雨が同じ場所に降り続いているとして「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。

また、盛岡市薮川では午後8時までの1時間に85ミリの猛烈な雨が降りました。

これまでに降った雨で岩手県では土砂災害の危険性が非常に高くなり、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。

北日本では27日の明け方にかけて大気の非常に不安定な状態が続く見込みで、このあとも局地的に発達した雨雲がかかり続けるおそれがあります。

気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意するよう呼びかけています。

自治体が発表する避難の情報などに注意して安全な場所で過ごすようにしてください。

盛岡 道路の冠水相次ぐ

盛岡市では27日夕方、大雨の影響で道路のアンダーパスが冠水し、車2台が動けなくなりました。

警察によりますと午後5時半ごろ、盛岡市みたけで市道のアンダーパスが冠水し、軽自動車と乗用車合わせて2台が動けなくなりました。

およそ1時間後に冠水は解消され、けがをした人はいないということです。

また、盛岡市上田の岩手県立中央病院前の交差点付近では午後6時半ごろ道路が冠水し、車が水を大きくはね上げながら通行していました。

また、歩行者は大人のひざ下あたりまで水につかりながら横断歩道を渡っていました。

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