鹿児島県に「台風の特別警報」 数十年に一度クラス

非常に強い台風10号について、気象庁は13時に鹿児島県に「台風の特別警報」を発表しました。

暴風特別警報が奄美地方を除く鹿児島県全域、▼波浪特別警報は奄美地方を除く鹿児島県の沿岸地域に発表されています。
  
気象庁によりますと、台風10号はあす(29日)にかけて数十年に一度クラスの「伊勢湾台風」並みの勢力で九州南部へと接近し、その後、上陸するおそれがあります。

気象庁は「一部の住宅が倒壊する可能性もある猛烈な風が吹くなどこれまでに経験したことのないような暴風や高波などのおそれがある」として、最大級の警戒を呼び掛けています。

「台風の特別警報」が発表されるのは2013年に運用が開始されて以降4回目で、鹿児島県に発表されるのは今回で2回目です。

気象庁は、さらに今後▼鹿児島県では高潮特別警報と大雨特別警報、▼宮崎県では大雨特別警報が発表される可能性があるほか、▼特別警報が発表されていない地域でも記録的な大雨・暴風・高波・高潮になるおそれがあるとしています。

鹿児島県内で「避難指示」の対象は約18.7万人、「高齢者等避難」の対象は約51.9万人

台風10号の影響で、鹿児島県は、県全体の9万6976世帯、18万7712人を対象に「避難指示(警戒レベル4)」の情報を出しました。

「避難指示」で避難の対象となる人は、水害や土砂災害の可能性がある危険な場所にいる人たちです。危険な場所にいる方は、今すぐ安全な場所へ避難してください。

また、県全体の27万3358世帯、51万9373人に「高齢者等避難」の情報も出ています。

「高齢者等避難」で避難の対象となる人は、水害や土砂災害の可能性がある危険な場所にいる方のうち、お年寄りや小さな子ども、障害のある方など自力でスムーズに避難することが難しい方や、そうした人をサポートする方たちです。

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