非常に強い台風10号は、あすにかけて九州南部に接近し、その後、上陸する見込みで、宮崎県内には、大雨特別警報が発表される可能性があります。
気象台は土砂災害などに厳重に警戒するよう呼びかけています。(28日午後5時現在)

非常に強い台風10号は、きょう午後4時には、屋久島の西南西およそ40キロにあって、ゆっくりとした速さで北へ進んでいるとみられます。

中心の気圧は935ヘクトパスカル、最大瞬間風速は70メートルとなっています。

県内は、全域が強風域に入っていて、台風が予報円の中心付近を進むと、あす明け方に風速25メートル以上の暴風域に入る見込みです。

県内に最も接近するのはあさって午前中の見込みです。

(福岡管区気象台の会見)
「九州南部、鹿児島県、宮崎県では記録的な大雨となり、大雨特別警報を発表する可能性があります」

福岡管区気象台は、けさ、会見を開き、宮崎県を含む九州南部に大雨特別警報を発表する可能性があるとして最大級の警戒を呼びかけました。

県内のきょうの1時間雨量は、日南市深瀬で74ミリ、えびの高原で50ミリ、西都市が46ミリなどとなっていて、午後4時までの24時間に降った雨は、えびの高原で242.5ミリ、美郷町神門で193ミリ、西米良で164.5ミリとなっています。

県内には、現在、宮崎市、小林市、国富町、綾町に土砂災害警戒情報が出されています。

このうち小林市では、避難所となっている小林市中央公民館に高齢者など30人以上が身を寄せています。

(避難した人)
「もう夕べもだいぶ(風が)吹いたが恐ろしくてけさ早くきました」
「風、雨ともに強いから避難しました。一人では高齢なので、心配です、怖いです」

きょうとあす予想される1時間の雨量は多いところで70ミリ、また、24時間の予想雨量は、いずれも多いところであす夕方までに600ミリ、あさって夕方までに400ミリとなっています。

気象台は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、うねりを伴った高波に厳重に警戒するよう呼びかけています。

県内では宮崎市、都城市、小林市、えびの市、西都市、日南市、美郷町、国富町のいずれも全域で、警戒レベル4の「避難指示」が出されています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。