台風10号は動きが遅いために、影響が長く続くというのが特徴です。きょう(木)は非常に強い勢力で九州に接近、上陸のおそれがあります。

■線状降水帯発生のおそれ
きのう夜(水)は屋久島で、けさ(木)は鹿児島県と宮崎県、大分県で線状降水帯が発生しました。すでに宮崎県内では24時間で500ミリを超える雨の降っているところがあるなど、災害級の大雨になっています。このあとも九州や四国などで線状降水帯が発生するおそれがあります。

■記録的大雨のおそれ
あす(金)の朝までの24時間に予想される雨の量は、多いところで、▼九州南部600ミリ、▼九州北部・四国400ミリ、▼東海300ミリ、▼近畿・関東甲信200ミリ、▼伊豆諸島120ミリです。九州南部を中心に記録的な大雨になるおそれがあります。線状降水帯が発生すると、この雨量を上回りそうです。また、台風から離れたエリアでも太平洋側の南東斜面を中心に雨の量が多くなるでしょう。

■猛烈な風
きょう(木)は九州南部で65メートルなど、一部の住宅が倒壊してしまうような猛烈な風が予想されるなど、九州を中心に暴風となるでしょう。

■ノロノロ台風、進路も不確実
台風はきょう(木)は自転車並のスピードで進み、暴風や大雨の影響は長く続くことに加えて、週末以降の進路が読みにくくなっています。上空の風が弱いエリアを進んでいくために、進路が変わりやすいでしょう。週末以降は迷走するおそれもありますので、今後の台風情報にもお気をつけください。

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