強い台風10号は、きょう午前8時ごろ鹿児島県薩摩川内市付近に上陸しました。
宮崎県内は、南部を中心に暴風域に入っていて、土砂災害などに厳重な警戒が必要です。(29日午前9時半現在)

強い台風10号は、午前9時には、薩摩川内市付近にあって、1時間におよそ15キロの速さで北北東へ進んでいるとみられます。

中心の気圧は、955ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は60メートルとなっています。

現在、県南部を中心に風速25メートル以上の暴風域に入っています。

降り始めからきょう午前8時までの総雨量は美郷町神門で750.5ミリ、諸塚村で554.5ミリ、西米良村で547ミリとなっています。

県内のすべての市町村に現在、土砂災害警戒情報が発表されています。

今後予想される1時間雨量は、いずれも多いところで、きょうは全域で80ミリ、あすは山沿いで70ミリで、あす朝までの24時間雨量は、山沿いで600ミリとなっています。

また、陸上で予想される最大瞬間風速は、きょうが35メートル、あすが北部で35メートル、南部で30メートルとなっています。

交通機関に影響が出ています。

県内のJRや宮崎を発着する空の便、宮崎と神戸を結ぶ宮崎カーフェリー、それに宮崎交通の路線バスと高速バスは、きょうはすべて欠航や運休となっています。

また、県内の高速道路は通行止めとなっているほか、宮崎河川国道事務所によりますと、午前9時時点で、日南市の国道220号などが通行止めとなっています。

気象台は、今後も線状降水帯が発生して災害の危険度が急激に高まり、大雨特別警報を発表する可能性があるとしています。

土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、うねりを伴った高波に厳重な警戒が必要です。

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