気象庁によりますと、強い台風10号は、28日午後2時、雲仙市付近を1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいます。

台風10号は、

29日14時には、雲仙市付近
中心の気圧は975ヘクトパスカル
中心付近の最大風速は35メートル、
最大瞬間風速は50メートル

29日15時には、雲仙市付近
中心の気圧は975ヘクトパスカル
中心付近の最大風速は35メートル、
最大瞬間風速は50メートル

と推定されます。

九州南部では記録的な暴風や高波、高潮、大雨となるおそれがあります。台風の動きが遅いため、西日本を中心に長い時間にわたって、猛烈な風や猛烈なしけが続き、総雨量が多くなる見込みです。

また、西日本と東日本太平洋側を中心に、台風本体から離れた地域でも、台風周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となっており、断続的に雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降っている所があります。

今後の進路は【画像①②】の通りです。

【画像①】
【画像②】

台風の進路は?

台風の中心は、

29日15時
 強さ階級  強い
 予報円中心 北緯32度40分 東経130度20分 半径35キロ
 移動    北北東 毎時10キロ
 中心気圧  970ヘクトパスカル
 最大風速  中心付近35メートル 最大瞬間風速 50メートル
 暴風警戒域 半径145キロ

29日18時
 強さ階級  強い
 予報円中心 北緯32度50分 東経130度25分 半径40キロ
 移動    ゆっくり 北北東
 中心気圧  970ヘクトパスカル
 最大風速  中心付近35メートル 最大瞬間風速 50メートル
 暴風警戒域 半径150キロ

29日21時 玉名市付近
 強さ階級  //
 予報円中心 北緯32度55分 東経130度30分 半径45キロ
 移動    ゆっくり 北東
 中心気圧  970ヘクトパスカル
 最大風速  中心付近30メートル 最大瞬間風速 45メートル
 暴風警戒域 半径155キロ

30日0時 山鹿市付近
 北緯33度05分、東経130度40分を中心とする
 半径45キロの円内に達する見込みです。
 中心の気圧は970ヘクトパスカル
 中心付近の最大風速は30メートル、
 最大瞬間風速は45メートル

30日3時
 強さ階級  //
 予報円中心 北緯33度20分 東経131度00分 半径55キロ
 移動    ゆっくり 東北東
 中心気圧  975ヘクトパスカル
 最大風速  中心付近30メートル 最大瞬間風速 40メートル
 暴風警戒域 半径165キロ

30日6時
 強さ階級  //
 予報円中心 北緯33度25分 東経131度20分 半径60キロ
 移動    ゆっくり 東北東
 中心気圧  975ヘクトパスカル
 最大風速  中心付近30メートル 最大瞬間風速 40メートル
 暴風警戒域 半径170キロ

30日9時 大分市の北約30キロ
 強さ階級  //
 予報円中心 北緯33度30分 東経131度35分 半径80キロ
 移動    ゆっくり 東北東
 中心気圧  980ヘクトパスカル
 最大風速  中心付近25メートル 最大瞬間風速 35メートル

31日9時 徳島市の南西約60キロ
 強さ階級  //
 予報円中心 北緯33度40分 東経134度10分 半径155キロ
 移動    ゆっくり 東北東
 中心気圧  990ヘクトパスカル
 最大風速  中心付近20メートル 最大瞬間風速 30メートル

1日9時 近畿地方
 強さ階級  //
 予報円中心 北緯34度05分 東経135度05分 半径260キロ
 移動    ほとんど停滞
 中心気圧  990ヘクトパスカル
 最大風速  中心付近20メートル 最大瞬間風速 30メートル

が予想されます。

全国の天気は?

今後の天気は?【画像③】~【画像⑩】は、今後16日間の主要エリアの天気の予想です。

【画像④】
【画像⑤】
【画像⑥】
【画像⑦】
【画像⑧】
【画像⑨】
【画像⑩】

雨はどれくらい降る?

[雨の予想]
西日本と東日本太平洋側を中心に、30日にかけて、雷を伴った非常に激しい雨や猛烈な雨が降り、大雨となる所がある見込みです。その後も大雨が続き、九州南部を中心に総雨量が1000ミリを超える記録的な大雨となるおそれがあります。
 
29日06時から30日06時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  関東甲信地方 200ミリ
  伊豆諸島   120ミリ
  東海地方   300ミリ
  近畿地方   200ミリ
  中国地方   120ミリ
  四国地方   400ミリ
  九州北部地方 400ミリ
  九州南部   600ミリ

30日06時から31日06時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  関東甲信地方 150ミリ
  伊豆諸島   100ミリ
  東海地方   300ミリ
  近畿地方   200ミリ
  中国地方   200ミリ
  四国地方   400ミリ
  九州北部地方 300ミリ
  九州南部   150ミリ

31日06時から9月1日06時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  東海地方   300ミリ
  近畿地方   300ミリ
  中国地方   150ミリ
  四国地方   200ミリ

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、

九州南部・奄美地方
  宮崎県、鹿児島県(奄美地方を除く) 30日午前中にかけて

九州北部地方
  山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県 30日午後にかけて

四国地方
  徳島県、愛媛県、高知県 30日夜にかけて
です。

[防災事項]
鹿児島県では暴風や高波、高潮に、九州南部では土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。地元市町村が発令する避難情報に従って早め早めに身の安全を確保してください。

西日本では、飛来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹く所がある見込みです。不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、高波に厳重に警戒し、高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水などにも厳重に警戒してください。

また、西日本と東日本太平洋側を中心に、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。

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