持ち運びが可能な「携帯発電機」は、ガソリンや軽油、ガスなどの燃料を使ってエンジンを動かす発電機で、災害で停電した際の非常用電源としても使われています。
NITEなどによると、発電機の排気ガスには有毒な一酸化炭素が含まれていて、過去の災害では、停電時に屋内で使用して、一酸化炭素中毒になったとみられる事故が相次いでいるということです。
4年前の2020年9月の台風では、鹿児島県で、停電中に屋内で発電機を使用していたとみられる1人が死亡しています。
今回の台風10号でも、29日午前、鹿児島県薩摩川内市で、60代の夫婦が停電のため室内で自家発電機を使用し、一酸化炭素中毒の症状で病院に運ばれたということです。
いずれも命に別状はないということです。
一酸化炭素は無色・無臭のため、気付かないうちに、濃度が上昇するおそれがあることから、NITEは携帯発電機について、室内や排気ガスがこもるような物置や倉庫、車内やテント内などでは絶対に使用しないことや、屋外で使用する場合も風通しのよいところで使うように、注意を呼びかけています。
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