【台風情報】熊本県内の今後の雨　台風10号の２つの特徴　気象予報士がくわしく解説＜29日18:00時点＞

台風10号のきょう29日（木）の動きのポイントは2つです。

①一時的に速度が上がった

一つ目は一時的に速度が上がりました。このため、最接近のタイミングが早まったところもありました。

二つ目は雨の強まるタイミングと最接近にズレがあったということ。

熊本県の天草地方では、最接近の少し前にかなり雨量が増えましたが、球磨地方では、最接近を過ぎた後もまとまった雨雲がかかる時間もありました。

午後6時現在、台風10号は長崎県雲仙市あたりにあります。一時速度が上がっていましたが、現在は時速10キロに満たない「ゆっくり」とした速さで北に進んでいます。

そして中心気圧は980hPaです。上陸したことで勢力が少し弱まり、「非常に強い」から「強い」に変わり、きょう29日（木）午後3時には「強い」も取れました。

今後の進路予想です。熊本地方や阿蘇地方はこれから台風が近づいてきそうです。勢力が少し弱まっていますが、警戒が必要なことには変わりありません。

つづいて、あす30日（金）午前9時の雨と風の予想です。

熊本県内全域が暴風域から抜けている予想の時間です。県内、西よりの風に変わります。

台風の西よりの風が九州山地にぶつかることで、九州山地西側、特に球磨地方などで雨量が多くなる予想です。

球磨地方の予想雨量は、あす30日（金）午後6時までの24時間に多いところで250ミリです。

29日（木）午後6時現在、熊本県内全域が暴風域に入っています。特に台風に近い熊本地方や阿蘇地方にお住まいの皆さんは、安全な場所で過ごすようにしてください。

暴風域が小さくなっていくので、阿蘇地方では、強風域に入った状態であす30日（金）明け方に最接近を迎える見込みです。

暴風域を抜けるのがあす30日（金）の未明とみられています。

強風域からはあさって30日（土）の昼前から抜けていく予想です。

雨と風が長引きます。身を守る行動を続けてください。

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