関東甲信地方では、３１日明け方にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。その後、３１日夜遅くにかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意してください。
［気象概況］
気象庁によりますと、関東甲信地方では、伊豆諸島付近の熱帯低気圧や太平洋高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっています。
このため、関東地方南部を中心に雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降り、記録的な大雨となって土砂災害や洪水災害の危険度が高まっている地域があります。
これまでに降った雨により地盤の緩んでいる所があるため、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。
熱帯低気圧は、３０日夜には関東の東海上を北上し３１日朝には北海道付近に進む見込みです。関東甲信地方は、熱帯低気圧や太平洋高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気が流れ込み、３１日にかけて大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。
その後も、太平洋高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気が流れ込み総雨量がさらに多くなるため、９月２日頃にかけて大雨となるおそれがあります。
［雨の実況］
神奈川県の小田原では、３０日午後３時現在２４時間降水量が３１８．５ミリとなって観測史上１位の値を更新しています。
２９日午前６時の降り始めから３０日午後３時までの降水量（アメダスによる速報値）
栃木県
奥日光中禅寺湖畔 １４５．５ミリ
塩谷 １２８．５ミリ
日光市五十里 １１７．０ミリ
群馬県
高崎市榛名山 １４７．５ミリ
藤岡 １２５．０ミリ
館林 １１９．５ミリ
埼玉県
所沢 ２６７．０ミリ
飯能 ２４０．５ミリ
さいたま市桜区 １８２．５ミリ
茨城県
高萩市大能 １１４．５ミリ
つくば １１３．５ミリ
古河 １０８．０ミリ
千葉県
我孫子 １０１．５ミリ
東京都
八王子市元本郷町 ３５８．０ミリ
青梅市新町 ２８４．５ミリ
世田谷区岡本 ２１９．５ミリ
神奈川県
小田原 ４０５．５ミリ
相模原市中央 ３４６．５ミリ
箱根 ３１１．０ミリ
山梨県
山中湖村 ２７０．５ミリ
上野原 ２００．５ミリ
大月 １９７．０ミリ
［雨の予想］
関東甲信地方では、３１日にかけて、雷を伴った激しい雨の降る所がある見込みです。
▼３０日に予想される１時間降水量は多い所で、
関東地方北部 ３０ミリ
関東地方南部 ４０ミリ
甲信地方 ４０ミリ
伊豆諸島 ３０ミリ
▼３０日午後６時から３１日午後６時まで
予想される２４時間降水量は多い所で、
関東地方北部 １２０ミリ
関東地方南部 １５０ミリ
甲信地方 １５０ミリ
伊豆諸島 １００ミリ
▼３１日に予想される１時間降水量は多い所で、
関東地方北部 ４０ミリ
関東地方南部 ４０ミリ
甲信地方 ４０ミリ
伊豆諸島 ３０ミリ
▼３１日午後６時から９月１日午後６時まで
予想される２４時間降水量は多い所で、
関東地方北部 １２０ミリ
関東地方南部 １５０ミリ
甲信地方 ２００ミリ
伊豆諸島 １２０ミリ
▼１日午後６時から２日午後６時まで
予想される２４時間降水量は多い所で、
関東地方北部 １２０ミリ
関東地方南部 １５０ミリ
甲信地方 ２００ミリ
伊豆諸島 １２０ミリ
［防災事項］
関東甲信地方では、３１日明け方にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。その後、３１日夜遅くにかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。また、落雷、竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。
今後発表する防災気象情報に留意してください。
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