大雨の中で車を運転する際の注意点と車が浸水してしまった場合の脱出方法

新潟市中央区では7月25日に、午前7時までの1時間で47.0mmの激しい雨が降り、各地で道路が冠水しました。道路は川のようになり、対向車が作る波がフロントガラスを打ち付けます。

千歳大橋の西詰では、橋の下を通るアンダーパスで車が水没し、3台が動けなくなりました。

大雨では、浸水による車の故障に気をつけなければなりません。

【JAF新潟支部 菅宮弓里江さん】
「冠水路面に侵入したとき、巻き上げた水しぶきが大量に空気の取り入れ口から入り、それがエンジンに入ってしまうことでエンジンが停止してしまう可能性が…」

セダンタイプの車とSUVタイプの車を使ったJAFの実験では、水深60cmまで冠水した道路を走行した場合、セダンタイプは時速10kmのスピードで停止。
SUVタイプは時速10kmでは走行できたものの、時速30kmで走った時には停止してしまいました。

【記者リポート】
「冠水の危険があるアンダーパスの前には注意を呼びかける看板が、路面には危険を知らせるペイントがあります」

普段からアンダーパスを通る人は、迂回路などを把握しておくのがポイントです。

万が一 車が水没してしまったら…?

水圧によりドアが開かなくなった場合には、窓から脱出しなければなりません。
しかし、水没して電気系統に影響があれば、窓は開きません。

脱出用ハンマーにはカッター(刃)がついていて、万が一シートベルトが外れない場合にも慌てずに、ベルトをたち切って脱出することができます。

【JAF新潟支部 菅宮弓里江さん】
「万が一の時にすぐ手に届く場所においておくと、もし車がアンダーパスなどに入ってしまって停止してしまったときの安心になる」

道路が冠水しそうなくらい雨が降っているときは、外出を控えることが一番です。
やむを得ず車を運転するときは、ハザードマップや気象情報を確認したうえで、速度を落としたゆとりの持った運転を心がけましょう。

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