新富町では29日の午前1時ごろ、突風による被害の通報が相次ぎ、町によりますと、少なくとも漁業施設や農業施設で7件、住宅や車庫などで9件の被害が確認されたということです。

このうち、うなぎを養殖する施設では池を覆うハウスが大きく壊れ、骨組みが池の中や外に散乱しました。

施設を運営する会社によりますと、この池ではおよそ7万匹のうなぎを飼育していましたが、水温の管理ができなくなっているうえ、水中に酸素を送り込む水車も半分以上が動かなくなっていて、死んでしまううなぎも出てきているということです。

うなぎは、あと数か月すれば出荷し、1匹1200円ほどで取り引きされる見込みでした。

この会社の青木陽一社長は「爆発音のような音がしたので見に来たら、ハウスが壊れていて、驚くとともに絶望的な思いになりました。うなぎが死なないように早く復旧させたいという思いだけです」と話していました。

また西都市でも午前1時ごろ、水流崎町などで被害の通報が相次ぎ、市によりますと住宅街がおよそ300メートルにわたって被害を受けたとみられるということです。

このうち三谷輝男さんの住宅では、窓ガラスが割れたり、屋根瓦が半分ほどはがれたりして屋内に雨が入り込み、床全体が水浸しになりました。

住宅は築50年ほどで、三谷さんは建て替えを検討しています。

三谷さんは「初めてのことで驚いています。親から受け継いだ家なのでショックはありますが、命が助かっただけでもよかったと思っています」と話していました。

さらに都農町によりますと、29日午前2時ごろ、三日月原地区で突風の被害の通報が相次ぎ、20件ほどの住宅が被害を受けて4人が軽いけがをしたということです。

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