訓練は、大雨が続く中で三陸沖を震源とする巨大地震が発生し、宮城県に大津波警報が発表されたという想定で行われ、警察や消防、住民などおよそ800人が参加しました。

防災行政無線で緊急地震速報が流れると、住民たちはその場で頭を守る姿勢をとり、揺れが収まってから高台の中学校を目指しました。

また、大雨の影響で地盤が緩み、建物の倒壊や土砂崩れが発生したという想定で、地区の区長や班長などが住民の安否の確認を行っていました。

このほか、避難所となっている中学校では、生徒たちが非常食のカレーを作ったりプライバシーを確保するための間仕切りなどの物資を運び入れたりして避難所の運営の手順を学んでいました。

参加した志津川中学校2年の女子生徒は「実際に災害が起きた時には避難した人に自分から積極的に声をかけていきたいです」と話していました。

南三陸町の佐藤仁町長は「震災から13年がたつ中、震災を経験していない中学生などが防災意識を高めるうえでもいい機会になった思う」と話していました。

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