東海道新幹線 運転再開で安どの声
JR静岡駅の構内では2日午前中から新幹線の利用客やきっぷを買い求める人などが行き交っていましたが、目立った混乱や混雑は見られませんでした。
このうち川崎市の自宅に向かうという20代の男性は「1日滞在する予定で友人に会いに来ていたのですが台風で帰れなくなり、長期の滞在になってしまいました。やっと帰ることができます」と話していました。
また、東京から訪れた大学生は「きのうから自動車の免許の合宿に参加する予定でしたが、新幹線が動いていなかったので到着がきょうになりました。天候も回復してほっとしています」と話していました。
仕事で訪れた30代の会社員の男性は「仕事で新幹線を利用することが多く、おとといも在来線に加えて家族や同僚に車で送迎してもらって静岡まで来たので、再開して安心しています」と話していました。
JRは今後の気象状況によっては運転を見合わせる場合もあるとして、引き続き最新の情報を確認してほしいとしています。
熱海では観光客減少
台風10号の大雨で列車が運転を見合わせるなどしたため、全国有数の温泉地静岡県熱海市では、観光客が減るなどの影響が出ました。
熱海市には首都圏を中心に1年を通じて多くの観光客が訪れていますが、大雨が続いた影響で東海道新幹線やJR東海道線などがここ数日、たびたび運転を見合わせるなどしたため、観光業に影響が出ました。
JR熱海駅前の商店街は1日夕方、かき入れ時となる夏休み最後の週末にもかかわらず、人通りがまばらでした。
熱海市商店街連盟によりますと、この週末はふだんより人出が少なく、従業員の安全確保のため臨時休業を決めた店舗も多かったということです。
このうち、小林雄人さんが営む干物店は8月31日までの2日間休業し、1日は併設する飲食店に予約が入っていたため営業を再開したものの、交通網の混乱でキャンセルになり、ふだんより早い午後4時半に閉店の準備を始めていました。
小林さんは「人出はふだんの週末に比べて10分の1くらいで、コロナ禍の緊急事態宣言の時のようだ。今回は長期間にわたって電車が止まり、影響も大きかった。8月は南海トラフ地震臨時情報の発表もあり、売り上げが大きく落ち込みそうだ」と肩を落としていました。
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