8月27日の夜、蒲郡市竹谷町大久古で家族5人がいた住宅が土砂崩れに巻き込まれ、70代の夫婦と30代の長男が死亡し、40代の長女と次女がけがをしました。
蒲郡市では台風10号に伴う雨が断続的に降っていました。
愛知県は4日、崩れた斜面の詳しい状況を調べるため、砂防の専門家などとともに現地調査を行いました。
メンバーは崩壊した斜面の最上部とみられる高さおよそ30メートル付近まで登り、ポールを使って崩れた斜面の大きさを測ったり付近の植物の特徴などを確認したりしました。
調査にあたった名古屋大学の田中隆文 客員教授は、斜面の表面が崩れる『表層崩壊』が起きたという見解を示したうえで、「この周辺でここだけ崩れたのが今回の土砂崩れの大きな特徴だ」と述べました。
原因については「現時点で特定できるだけの情報はなく、この斜面の特性について今後、時間をかけて丁寧に調べていく必要がある」と話しました。
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