秋の行楽シーズン、一番気になるのが台風です。

11月3日「文化の日」は晴れることが多い「晴れの特異日」ですが、では、台風が日本に上陸しやすい日は、あるのでしょうか。

「台風の特異日」も、実はあるんです。

その天気になるのが得意といわれる「特異日」

一年のうちで、ある特定の天気が現れやすい日を「特異日」といいます。例えば、11月3日「文化の日」は晴れることが多い「晴れの特異日」として有名ですし、梅雨真っ只中の6月28日ごろは、「雨の特異日」なんです。

そして、過去の統計から、「台風の特異日」というものもあるんです。大型台風が来やすい日として、気象庁も注意を呼びかけています。

「台風の特異日」に上陸した大型台風

その「台風の特異日」は、9月17日ごろと9月26日ごろ。

過去に大被害をもたらした大型台風が数多く日本に上陸しています。

9月17日ごろに、枕崎台風(1945年)、アイオン台風(1948年)、第2室戸台風(1961年)など。

9月26日ごろに洞爺丸台風(1954年)、狩野川台風(1958年)、伊勢湾台風(1959年)など。

すべて、多数の死者・行方不明者を出した大型台風です。

あの「りんご台風」も9月26日だった

近年でも、2006年9月17日に長崎県に上陸した台風13号では、宮崎県で竜巻が発生し列車が転覆するなど多くの被害が発生しました。また、2013年9月16日に上陸した台風18号は、記録的な大雨を降らせ、京都、滋賀、福井に初めて大雨特別警報が発表されました。

1991年の台風19号は、9月26日に沖縄に直撃した後、翌日に九州北部を横断。記録的な暴風で風倒木の被害が発生。その後、日本海を通過して青森県を襲い、リンゴの落下被害が多大だったため「りんご台風」と呼ばれました。

なぜ17日と26日なのか

なぜ、9月17日ごろと9月26日ごろに台風の直撃が多いのか、正確な理由はわかっていません。

ただ、8月以上に海水温が高い9月。台風が大型で強くなりやすいのは間違いなく、「台風の特異日」を覚えておいて損はないと思いますよ。

RKB 気象予報士 龍山康朗

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