高知県内は4月23日、まとまった雨が降る予報となっています。これから夜にかけて、東部を中心に雨足が強まる予報となっているほか、西部でも場所によっては地震で地盤が緩んでいる恐れがあり、土砂災害への注意が必要です。

四国の南の海上に停滞する前線の影響で、県内は雨が降り続いています。4月17日の地震で震度6弱を観測した宿毛市では、住宅の屋根瓦が落ちたり外壁が剥がれ落ちたりする被害が発生しましたが、雨の中でも復旧作業が続いています。

(宿毛市の職員)
「ブルーシートと、おもりにする土のうです」

宿毛市役所では、23日の朝もブルーシートを受け取りに来る被災者の姿がみられました。宿毛市では、被災証明書が発行された人にブルーシートを配付していて、これまでに200枚以上が配られているということです。

(ブルーシートを受け取りに来た被災者)
「外壁の一部が破損したんですね。あとが怖くて。まだ地震が震度1・2とかあるでしょ?ちゃんとしていないと。お隣に迷惑をかけますし」

さらに、石川県小松市の大手建設機械メーカー小松製作所の創業者が宿毛市出身という縁で、ブルーシート500枚と土のう袋1万4000枚が寄付されています。宿毛市のブルーシートの備蓄は200枚ほどしかなかったため、市の担当者は今回の寄付が「非常に役に立っている」と話しています。

県内ではこれから夜にかけて、東部を中心に雨足が強まる予報となっています。今後予想される1時間雨量は、多いところで30ミリから50ミリとなっているほか、24日朝6時までに予想される24時間雨量は、多いところで、東部で180ミリ、西部で100ミリとなっています。

気象台によりますと、いずれも「警報レベルの大雨」とはならない予報ですが、17日に地震が発生した宿毛市を中心とする西部では、場所によって地盤が緩んでいる恐れがあり、土砂災害への注意が必要です。

また、この雨の影響で、JR土讃線では一部の特急列車(あしずり6号、あしずり1合)が運休となりました。列車の詳しい運行情報はJR四国と土佐くろしお鉄道のホームページをご覧ください。

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